リウマチ一問一答

リウマチ一問一答

レントゲンと関節エコー検査は何が違うの?

リウマチ一問一答(27)「レントゲンと関節エコー検査は何が違うの?」
リウマチの検査で、最近ではエコー検査があると伺いました。レントゲン検査とは何が違うのでしょうか?
(久喜市:久喜駅 在住 50代女性)

 

エコー検査では、今までのレントゲンでは分からなかった、「リウマチの早期発見」と「リウマチの治療状態」を調べる事ができます。まだ新しい検査ですが、リウマチの診断や治療に欠かせない大変役立つ検査です。
ワンポイント解説

<レントゲン検査>

手や足の骨の状態を良く見る事が出来ます。リウマチが進行して、骨に穴が空いていないか、変形が起きていないかを調べる事ができます。 昔からあり普及しているので検査を受けやすいのと、リウマチの進行具合を見るのに役立ちます。

しかし「リウマチの早期診断」や、関節の中に炎症が残っているのかといった「リウマチの治療状況」を見る事は難しいです。

<関節エコー検査>

レントゲンでは写らない関節の中を見る事ができるので、骨が破壊される前の「早期リウマチ」を見つけるのに役立ちます。さらに、リウマチの治療を始めた後、関節の中でリウマチの炎症がきちんと良くなっているかなどの「治療効果」を見る事もできます。 さらに、レントゲンの様な放射線被ばくの心配もなく、診察室などその場ですぐに検査できる事なども大きな長所です。

唯一の弱点は、新しい検査であり、検査技術の取得に練習がいる事から、レントゲンのようにどこでも受けられる検査ではない点です。

今後新しくリウマチを発症された方や、リウマチの検査や治療をしっかり行いたいと思われる方は、できれば関節エコー検査までできる医療機関さんをホームページなどで探されるとより安心かと思います。

皆さんが安心してリウマチの治療を受けられ、痛みのない生活を送られる事を願っています。