リウマチ一問一答

リウマチ一問一答

リウマチは血液検査は何を調べるの?

リウマチ一問一答(26)「リウマチは血液検査は何を調べるの?」
手首や指が腫れて痛くて、リウマチの血液検査を受けました。血液検査ではどんな事を調べるのですか?
(さいたま市桜区:西浦和駅 在住 40代男性)

 

リウマチの血液検査は、初めて受診した時の「リウマチかどうか調べる血液検査」と、リウマチの治療が始まった後の「リウマチの治療状況を調べる血液検査」の2つに大きく分けられます。どちらも、リウマチの正確な診断、また安心の治療の欠かせない大切な検査になります。
ワンポイント解説

リウマチの正しい診断や安全な治療には、血液検査がとっても大切になります。

<初診の採血検査>

「リウマチかも?」と思って初めて受診された時は、「リウマチかどうかを調べる血液検査」を行います。 ・CCP抗体やRFなど、リウマチの体質を見つける血液検査 ・抗核抗体やSSA抗体など、リウマチに似た症状を引き起こす膠原病の血液検査 ・結核やB型肝炎ウイルスなど、治療をする前に感染症が隠れていないか調べる血液検査 などになります。最初は色々調べる必要があるので、少し採血項目や費用がかかってしまいますが、最初だけなのでどうかご容赦頂ければ幸いです。

<治療開始後の定期血液検査>

リウマチの治療が始まった後は、月1回の定期受診での診察と血液検査で、「リウマチの治療が上手く行っているか?」「お薬でトラブルが起きていないか?」を確認します。 ・CRPやMMP3は、リウマチが順調によくなっているかを調べる血液検査です ・肝機能、腎臓、白血球などは、お薬でトラブルが起きていないかを調べます ・KL6、βDグルカンなどは、肺などにトラブルが起きていないかを調べる血液検査です。 毎月の検査はちょっとご負担もあるかと思いますが、安心なリウマチの治療にとても大切なものになるので、どうぞご容赦ください。 また1回に採血する量はごく僅かで、貧血などにはなりませんので、どうぞ安心してくださいね。

皆さんが安心してリウマチの治療を受けられ、痛みのない生活を送られる事を願っています。