リウマチ一問一答

リウマチ一問一答

リウマトイド因子(RF)の数値が高いと言われたら?

リウマチ一問一答(8)「リウマトイド因子(RF)の数値が高いと言われたら?」
Q:人間ドックを受けた所、血液検査でリウマトイド因子(RF)が150と高い事が分かりました。
正常値の15以下に比べて10倍も高くて、リウマチが心配です。また数値が高いほど、悪いものなのでしょうか?
(さいたま市大宮区 50台女性)

 

A:リウマトイド因子(RF)が高くても、手足に痛みや腫れが無ければ、リウマチで無い事が多いのでご心配し過ぎないでください。また数値が高いほど悪いというわけでもありません。
もし手足に痛みがあるようでしたら、一度リウマチ専門クリニックを受診されると安心かと思います。
ワンポイント解説

リウマトイド因子は、リウマチの体質があるかどうかを調べる血液検査の1つになります。
ですので、手首や指などに痛みや腫れがある方で、リウマトイド因子が高い場合には、リウマチの可能性がグンと高まります。

しかし、手足に痛みや腫れなど気になる症状が全く無い場合には、リウマチを発症されている可能性は低いので、心配しすぎないでください。実際に診療をしていると、リウマトイド因子が500を超えるような高値の方でも、何年も全く症状が出ない方もいらっしゃいます。
大切なのは、手足に痛みや腫れが出た場合には、リウマチになった可能性があるので、早めにリウマチ専門クリニックを受診頂く事になります。

ちなみに、このリウマトイド因子は健康な人でも陽性になる事があり、高齢になるほど陽性の方が多くなります。なので、繰り返しになりますが手足に痛みや腫れが無い方は、あまり心配しすぎないでくださいね。