リウマチ一問一答

リウマチ一問一答

リウマチ治療中の肺炎予防のお薬ってなんですか?

リウマチ一問一答(16)「リウマチ治療中の肺炎予防のお薬ってなんですか?」
生物学的製剤のヒュミラで治療を始めました。先生から、「カビの肺炎を予防するお薬を」始めましょうと勧められました。どんな薬なんでしょうか?
(さいたま市:南浦和駅 60代男性)

 

「バクタ」や「ダイフェン」という、カビが増えるのを押さえてくれるお薬かと思います。リウマチの治療をしていると、たまにカビの肺炎が起きてしまう事があります。このカビの肺炎はちょっとやっかいなので、ぜひカビ予防の薬も使われると良いかなと思います。
ワンポイント解説

半分以上の方は、もともと体の中にカビが住んでいると言われています。それだけでは特に悪さはしないのですが、メトトレキサートや生物学的製剤などリウマチの治療をすると、稀にこのカビの一種が増えて肺炎を起こしてしまう事があります。
これを「ニューモシスチス肺炎」と呼びます。
この肺炎はちょっと厄介で、急に悪くなる事があるので、通院ではなく入院しての治療になります。
そんなカビの肺炎、できればならないほうが安心という事で使われるのが、カビの肺炎を予防するお薬「バクタ」や「ダイフェン」になります。
特に「65歳以上の方」「肺の病気をお持ちの方」「ステロイド(プレドニン6㎎以上)をお使いの方」のうち2つ以上に当てはまる方では、カビ肺炎の予防薬がお勧めになります。

カビの肺炎も予防し、安心して治療をされて、皆さんのリウマチが良くなられる事を願っています。