リウマチ一問一答

リウマチ一問一答

リウマチとがん検診・人間ドック

リウマチ一問一答(34)「リウマチとがん検診・人間ドック」
生物学的製剤とメトトレキサートでリウマチの治療をしています。毎月丁寧にリウマチの血液検査と診察をした頂いているのですが、市から案内が来る健康診断も受けたほうがいいでしょうか?
(さいたま市浦和区:北浦和駅 在住 60代男性)

 

はい、ぜひ「がん検診」や「人間ドック」を1年に1回は受けるようにしてください。リウマチの検査と、がんの検査は別物になります。 リウマチと違って早期がんは症状がないので、気になる症状が無くても1年に1回受けて頂けると安心です。
ワンポイント解説

日本では男性の66%、女性の50%がガンにかかると言われています。そしてガンは50歳過ぎから増加していきます。

リウマチ患者さんは、「悪性リンパ腫」という血液のガンなりやすいと言われています。悪性リンパ腫は、首やわきの下のリンパ節が腫れてしこりができたり、熱やダルさが続くのが特徴です。 ただ、悪性リンパ腫自体は少ないので、ガン全体でみると、リウマチの方とそうでない方でのガンの発生率はほぼ変わらないので、そこまで心配し過ぎないでください。

大切なのは、リウマチの有る無しに関わらず、日本人に多い肺ガンや胃癌、大腸ガン、乳ガンなどを早期に発見する為にも、年1回の「がん検診」や「人間ドック」を受ける事です。

リウマチで毎月診察をしているから大丈夫かもと思われるかもしれませんが、肺ガンの検査には胸のレントゲンやCT検査、胃癌や大腸がんはバリウムや内視鏡、乳ガン検診はマンモグラフィーといったように、普段のリウマチの血液検査や関節の診察とは別物になります。

なので、特にガンが増え始める50歳を超えたら、何の症状がなくても年1回の「がん検診」「人間ドック」はぜひ受けて頂けると幸いです。

皆さんが、リウマチの痛みなく、健康で安心した生活を送られる事を願っています。