血液検査でリウマチと診断され、リウマチのお薬が始まった方もいらっしゃるかと思います。
リウマチの治療をしていく中で、
「血液検査の数値は良くなったと言われるけど、まだ腫れてるし痛いな」
「この痛みはリウマチがまだ治りきっていないのかな?」
「痛み止めがどんどん増えていくけど、いいのかな?」
そんな皆さんの疑問にお答えし、少しでも皆さんの安心に繋がれば幸いです。
血液検査の数値が良くなってもリウマチが残っている事があります
リウマチは手足の関節の中で炎症を起こすので、血液検査でもCRPという炎症の数値が高くなります。そしてお薬が始まりリウマチが良くなると、炎症の数値CRPも下がって0に近づいていきます。
ただ、この炎症の数値CRPが正常になっても、リウマチが残っている場合があるので注意が必要です。
膝(ひざ)や肘(ひじ)など大きな関節にリウマチが残っている場合には炎症の数値CRPも高くなりますが、「手の指」「足の指」など小さな関節が腫れてリウマチが残っていても、炎症の数値CRPは正常になってしまう事がよくあります。
なので、血液検査が正常になっても、手や足の指が腫れて痛みが続いている場合は、リウマチがまだ残っている可能性が高くなります。
それに気が付かず、血液検査が正常だからと安心していると、手や足の指が曲がって変形してしまう事があるので、注意してくださいね。
関節エコーで今のリウマチの状況を確認しましょう
今のリウマチの治療状況を知るために役立つのが、「関節エコー検査」になります。
手や足の痛みや腫れのある関節にエコー検査をすると、リウマチが残っていれば関節の中に赤い炎のような炎症が見えます。 実際に、血液検査で炎症の数値CRPは0で正常な方でも、関節エコー検査で腫れのある手や足の指を見ると関節の中に赤い炎があり、リウマチがまだ残っているという事がよくあります。
リウマチ治療中の方で痛みや腫れなど気になる関節があり、今まで関節エコー検査を受けた事がないという方は、ぜひ関節エコー検査で今のリウマチの治療状況を確認される事がお勧めです。