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メトトレキサート(リウマトレックス)の治療を始める方へ

リウマチと診断がつき、メトトレキサート(リウマトレックス)というお薬で治療を始められた方も多くいらっしゃるかと思います。メトトレキサートは多くのリウマチの方が使われているお薬ですが、ちょっと飲み方が特殊だったり、説明書きが多くて戸惑った方もいらっしゃるかもしれません。
そこで皆さんが安心して治療ができるように、メトトレキサートの紹介をさせて頂きますね。

メトトレキサートはどんなお薬?

まずメトトレキサート、リウマトレックス、メトレート、製薬会社さんによって名前は少し違いますが、どれも同じお薬です。 このメトトレキサートは、リウマチへの効き目もバッチリで、お薬代も月2000-3000円でそこまで高くないので、リウマチと診断されたら、まずメトトレキサートで治療を開始される方がほとんどです。
リウマチは自分の免疫細胞が関節の中で暴れて悪さをする事が原因です。そしてその免疫細胞は葉酸(ようさん)というビタミンを使ってどんどん増えて関節の中で悪さをしています。そこで、この葉酸を使えないようにして免疫細胞を大人しくさせて、リウマチを良くするのがメトトレキサートというお薬です。

どんな事に気を付ければいいの?

メトトレキサートの注意点を大きく3つにわけると、

1)「決まった曜日に、決まった量だけ使いましょう」
メトトレキサートは週1-2回の決まった曜日だけ使うお薬です。もし間違って毎日飲んだりすると、暴れている免疫細胞以外の正常な細胞も葉酸(ようさん)を使えなくなって元気がなくなり、口内炎や貧血などのトラブルがおきてしまうので注意が必要です。

2)「メトトレキサートを使えない人もいます」
「妊娠や授乳中」はメトトレキサートが使えません。その場合にはメトトレキサート以外の治療がありますので、妊活を考えている女性の方は安心して主治医の先生に相談してみてくださいね。
他にも「ご高齢」「肺が悪い」「腎臓が悪い」など大きな持病がある方も、メトトレキサートは使いにくくなります。

3)「大きなトラブルが起きないよう定期チェックが大切です」
お薬で肝臓や腎臓に負担がかかっていないか、感染症が起きていないか、貧血が出ていないかなど、小さなトラブルを速く見つけて対応する為に、定期的な血液検査と診察が何より大切です。
またリウマチやメトトレキサートとは別に、年齢を重ねるとガンが出やすくなりますので、人間ドックや市の検診など、肺ガンや胃ガン検査なども年1回すると安心です。
また稀ではありますが、メトトレキサートでリンパが腫れてしまう事があります。お風呂で首やわきの下にしこりが無いかをご自分でもチェックしたり、何週間も治らない口内炎などがあれば主治医の先生に相談してくださいね。

2週間飲んだけど痛みがひかない?

ロキソニンやカロナールなどの痛み止めは、使うと30分位で痛みが良くなるかと思います。でもメトトレキサートは「数週間~数か月」かけて徐々に効いてくるお薬になります。
なので、メトトレキサートで治療を始めて数週間は、あまり効果を感じないかもしれません。でも、数か月後にゆっくりじわじわ効いてくる薬なので安心してください。
もし痛みが強い場合などは、メトトレキサートの効果が出てくるまで、ロキソニンやカロナールなどの痛み止めや湿布などを一緒に使えますので、我慢せず主治医の先生と相談してくださいね。
数か月後には、メトトレキサートがしっかり効いていつの間にか手足の痛みや腫れが無くなり、痛み止めもいらなくなる方がほとんどなので、どうかご安心ください。

これからメトトレキサートでしっかりリウマチを良くしていこうとお思いの皆さん、ぜひ僕らのようなリウマチ専門医にお任せください。紹介状などはいりませんので、お気軽にご相談くださいね。