漢方薬で治療中、痛みがある方へ

リウマチと診断され「漢方薬」で治療をしているけど、手や足の痛みや腫れが残っている方はいらっしゃらないでしょうか?

「漢方薬でリウマチ治療をしています」 「痛みは少し落ち着いたけど、指や手首が変形して動かなくなってきた」 「でもリウマチのお薬は体に強すぎる気がするし、どうしよう?」

そんな皆さんのお悩みや疑問にお答えし、少しでも皆さんの安心に繋がれば幸いです。

今ある痛みがリウマチなのか、関節エコーで確認しましょう

まずは、今ある手指の腫れ・痛みが、「リウマチが原因なのか?」それとも「リウマチ以外の原因があるのか?」をしっかり調べる事が大切です。 リウマチだと思っていた痛みが実は加齢による痛みだったり、逆に少し痛い程度の関節にリウマチの炎症が残っていて変形が進んでしまったりもします。

そんな今のリウマチの状況を調べるのに便利なのが「関節エコー検査」です。 妊婦検診や人間ドックでお馴染みのエコー検査になります。診察室で先生と一緒に気になる関節をチェックする事ができ、とっても頼りになります。

ぜひリウマチの治療をしているけど痛みや腫れが残る場合、まずは関節エコー検査で、今のリウマチの状況を確認される事をお勧めいたします。

漢方薬ではリウマチの変形が進行してしまう

残念ながら漢方薬ではリウマチの進行を止めて、将来的な手や指の変形を予防する効果は示されていません。

実際に、漢方薬で2-3年リウマチの治療をされていた方が、手首や指が変形してしまい、リウマチ専門クリニックを受診される事がよくあります。一度変形を起こしてしまった関節は戻りませんので、「もっと早くお越し頂いていたら、変形を予防できたかもしれない」と大変残念に思う事も良くあります。

手首や指などの関節が変形してしまうと、ドアノブをひねったり、お箸をもったりといった日常動作ができなくなってしまいます。 またパソコン作業やレジ作業などお仕事にも支障が出て、仕事を続ける事が難しくなってしまいます。

ぜひ、「漢方薬だけではリウマチの進行は止められない」「漢方薬では手や指が変形して動かなくなってしまう」という事を、知って頂ければ幸いです。

リウマチの進行をしっかり止められる治療を考えましょう

ぜひ皆さんには、漢方薬ではなく、リウマチの痛みや腫れを無くし、将来的な変形を防ぐことが出来る「リウマチのお薬」での治療を考えて頂ければと思います。 なかには漢方薬は体に優しくて、リウマチのお薬はちょっと強いんじゃないかというイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

確かに、リウマチは免疫細胞が暴れて悪さをする病気で、リウマチのお薬はその暴れている免疫細胞を大人しくさせる働きがあります。そのため、感染症などには少し気をつける必要がありますが、治療開始前の感染症検査や、その後の定期検査で安全に治療できるようになっています。

また漢方薬が安心かというと、肝臓の数値が高くなってしまったり、間質性肺炎という肺の病気が出てきたりと、必ずしもリウマチの薬に比べて安全ともいえません。

その上で、ぜひリウマチが進行して日常生活や仕事ができなくなってしまう事を防ぐために、漢方薬だけではなくリウマチのお薬での治療をご検討いただけますと幸いです。

漢方薬の治療を見直していこうと思われた皆さん、ぜひ僕らのようなリウマチ専門医にお任せください。紹介状などはいりませんので、お気軽にご相談くださいね。