足の指が痛い、足の裏が痛い
「足の指が腫れている」
「つま先や足の裏が痛い」
「足の指が曲がってきた」
こんな足の指の痛みや腫れ、変形でお悩みの方はいらっしゃいますでしょうか?
足は日頃目に入らないので、気が付かないうちに病気が進行している事があるので注意が必要です。
どんな症状の時、どんな病気を考えたら良いのか一緒に見ていきましょう。
~考えられる病気~
- リウマチ(関節リウマチ)
-
リウマチというと、手指の痛みや変形が有名ですが、実は手指と同じくらい、足の指はリウマチが出やすい関節になります。
しかし、残念ながらいつも靴下や靴に隠れているので、手の指ほど目にする機会がなく、知らないうちに足の指が変形を起こしてしまう事もあります。そこでぜひ、足の指が痛いなとお思いになったら、足の指のリウマチの症状がないか確認頂けると幸いです。足の指のリウマチのポイントは、
- 「足指の付け根が痛い」
- 「押すとブヨブヨ腫れていて痛む」
- 「親指以外の、人差し指や中指、小指が痛い」
リウマチは、足の指の付け根とその裏が痛くなるのが特徴です。そして、もし足の付け根やその裏が痛い場合には、そこを軽く押してみましょう。リウマチの場合には、免疫の細胞が関節の中で暴れて炎症をおこしているので、どこかにぶつけた時みたいに少し熱をもっていて、押すとブヨブヨした感覚と痛みを感じます。
また、足のリウマチが出やすいのは人差し指、中指、小指になりますので、覚えておいてくださいね。親指は出ないのが特徴です。
足の指のリウマチも、治療をしないでおくと、だんだん変形をして指が持ち上がってきて、隣の指と重なり合ったりしてしまいます。そうすると、靴を履くのも歩くのも痛くて大変です。
しかし、足の指の関節は小さいので、血液検査の炎症値が正常で、なかなか発見できない事もあります。そんな時はぜひ、お近くのリウマチ専門クリニックにご相談頂けますとお役に立てるかと思います。
- 痛風(つうふう)
-
痛風は、皆さん耳にされた事があるかもしれません。ビールなどを良く飲まれる恰幅の良い中年の男性の方が、急に足の親指が真っ赤に腫れあがって、歩けない程の痛みがでてしまう、そんな病気になります。
これは、ビールや肉や魚などに多く含まれるプリン体という物質を摂りすぎると、足の指などの関節に、尿酸(にょうさん)と呼ばわる物質が徐々に貯まってしまい、ある日突然痛みを起こす事が原因です。
痛風を考える症状は、
- 「急に足の指が腫れて激痛になり、1週間位で自然に治まるのを繰り返している」
- 「健康診断で尿酸が高いと言われている」
- 「痛いのは足の親指1か所だけ」
- 膠原病(こうげんびょう)
-
免疫細胞が暴れて、自分の体のあちこちを攻撃してしまう病気を、まとめて膠原病(こうげんびょう)と呼びます。その中で、足の痛みが出てくる膠原病のとして、「血管炎(けっかんえん)」をご紹介させて頂きますね。
血管炎(けっかんえん)
血管炎は、名前のとおり体中にある血管に免疫細胞が悪さをして、色々な症状を引き起こす病気になります。 その中でも、足の血管に悪さをすると、リウマチと同じように足の指が腫れたり、痛くなったりします。
足の指の血管炎を見つける症状のポイントは、
- 「原因が良く分からない熱が続いている」
- 「手や足にビリビリした痛みや痺れ(しびれ)がある」
- 「足の指先、手の指先が紫色で血の巡りが悪い」
- 「運動もしていないのに、筋肉痛が酷い」
血管炎は、足の痛みだけでなく、脳、神経、胃腸、心臓、肺など全身に症状が出る事があります。血管炎がご心配な方は、総合病院の膠原病科にご相談されると良いかと存じます。