食事・運動・日常生活
食事
「リウマチに良い食事ってあるんですか?」「食べてはいけないものなどありますか?」
よく皆さんからお聞きする内容になります。
リウマチの他に糖尿病や高コレステロール・高血圧などがなければ、特に食事の制限はありません。大事なのはリウマチで起きやすい骨粗鬆症、筋肉量低下、脂肪増加を防ぐことです。「栄養をつけなくっちゃ」とごはん・パン・お菓子・ジュースなどで炭水化物を取りすぎたり、普通牛乳や脂身の多いお肉などで脂肪を取りすぎてしまうのに注意しましょう。体重が増えてしまうと、足腰の関節に負担がかかって痛みがでてしまいます。特に牛乳はカルシウムもたんぱく質もとれて理想的ですが、飲みすぎると脂肪を取りすぎてしまうことがあります。普通牛乳ではなく低脂肪・無脂肪の牛乳がおすすめですよ。
リウマチによる骨粗鬆症や筋力低下・体脂肪増加を防ぐため4つの食事ポイント
1良質なたんぱく質をとりましょう
おすすめ:お魚、納豆・豆腐、お肉(脂の少ない)、牛乳(低脂肪・無脂肪)
2カルシウム、ビタミンDをとりましょう
おすすめ:牛乳(低脂肪・無脂肪)、チーズ、納豆・豆腐、桜エビ、お魚、きのこ
3カロリー・脂肪の取りすぎに注意しましょう
食べすぎ注意:お米、パン、お菓子、脂身の多いお肉
4ビタミンC、Eの多い野菜を取りましょう
固い野菜も電子レンジで温めると柔らかく包丁で切りやすくなりますよ
運動
食事と同じように、みなさんから良くお聞きするのが運動についてです。
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運動の目標って?
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「体重を増やさないようにする」
「筋肉・関節が固まらないようにする」
この2つが運動の目標になります。決して無理をして筋肉を鍛えることでも、痛みを我慢して運動することではありません。「1日1回全部の関節を気持ちよくストレッチする」といったイメージが近いかと思います。
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運動の目安はありますか?
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その時のリウマチの状態によって、どこまで運動をしてよいかが変わってきます。
関節が熱をもって腫れているとき
- 無理せず2-3日の安静にしましょう、日常生活動作だけで十分です。
ポイントは曲げたら伸ばすことです、曲げる筋肉・伸ばす筋肉をバランスよく使いましょう。
関節の痛みが無いとき
- 1日1回、色んな関節を曲げて伸ばしてストレッチをしましょう。
ポイントは曲げたら伸ばすことです、曲げる筋肉・伸ばす筋肉をバランスよく使いましょう。
- 痛みの出ない運動メニュー。翌日に痛みがでるようでしたら、ちょってやりすぎたサインになります。
- ストレッチ、プール、散歩、リウマチ体操 などがおすすめですよ
日常生活
日常生活で気を付けることをご紹介します。
避けたほうが良い動作
これらは、関節にかかる負担が大きいので避けましょう。
- 正座
- 和式トイレ
- ヒールの高い靴、
先細りの靴 - 買い物袋をたくさん持つ
- 痛みがでる動作
- 首に合わない高い枕
- 雑巾を絞る
- 蛇口をひねる
おすすめの日常生活
- 歯周病ケア
- 禁煙
- 睡眠を十分とる
- うがい・手洗い・
マスクで感染予防 - お風呂、足先までしっかり洗って清潔に
- 関節を冷やさない
- スマートフォンは両手持ち、
猫背にならない、長時間しない