指が痛い、腫れている、指の変形
「指を曲げると痛い、こわばる」
「指全体が腫れている」
「指の付け根が痛い」
など、指の痛みは腫れでお困りの方はいらっしゃいませんか?
日頃よく使う指の症状は、皆さんとても気になる所だと思います。
指に痛みやこわばりを起こす病気について、紹介させて頂きますね。
~考えられる病気~
- リウマチ(関節リウマチ)
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手の指は、リウマチがとても出やすい場所になります。
そんな手の指のリウマチを見つけるポイントは、- 「指の付け根、指の真ん中の第二関節が痛い」
- 「押すとブヨブヨ腫れている」
- 「特に人差し指、中指が痛い」
指を曲げてみると、3つの関節がある事に気づかれますでしょうか?指先の第一関節、真ん中の第二関節、そして指のつけ根の関節と、3つの関節があります。リウマチが起きるのは、「指の真ん中(第二関節)」と「指のつけ根」の2か所になります。
特に「指の付け根」の痛みや腫れはリウマチ以外ではあまり起こらないので、リウマチの可能性がグッと高まります。
なおご年齢に伴う痛みが出やすい指先の関節(第一関節)では、リウマチはまず起きませんので、安心してくださいね。あとは、指のリウマチの特徴はなんといっても「ブヨブヨした腫れ」になります。このブヨブヨした柔らかい腫れが、リウマチの原因である免疫細胞が暴れた事による炎症を表しています。
ちなみに、カチコチの硬い腫れは、加齢による骨の変化でリウマチではないのでご安心ください。また、リウマチが起きやすいのは、指の中でも「人差し指」と「中指」になります。もちろん他の指でもリウマチが起きる事はありますが、特にこの2本の指が痛い場合には、リウマチの可能性が高まります。
このような手の指のリウマチを治療せずにほおっておくと、指が徐々にジグザグに変形して、お箸を持ったり、ボタンをかけたりなど、手作業がしにくくなってしまうので、注意が必要です。
また指の関節は小さく血液検査だけではリウマチが見つけにくい事が多く、関節エコー検査がとても役立ちます。ご心配な方は、お近くのリウマチ専門クリニックにご相談くださいね。
- へバーデン結節、ブシャール結節(けっせつ)
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ご高齢の方の指の痛みで多いのが、このへバーデン結節やブシャール結節と言われる、加齢に伴う変化になります。指先の第一関節の膨らみをへバーデン結節、その下の第二関節の膨らみをブシャール結節と呼びます。
骨と骨の間には、柔らかい軟骨(なんこつ)があり、クッションのような役割をしています。しかし、年を重ねていくうちに徐々にこの軟骨がすり減っていきます。そうすると骨と骨がぶつかって痛みが出たり、ぶつかっている面の骨同士が太く頑丈になって膨らんできて、指の関節が太くなってきます。へバーデン結節、ブシャール結節を考える症状は、
- 「リウマチがまず起きない、指先の第一関節が痛くなる」
- 「ブヨブヨした柔らかい腫れではなく、硬いゴツゴツした膨らみで指が太くなる」
- 「じっとしてればあまり痛くない、指を使うと痛くなる」
これは整形外科の先生がご専門となりますので、痛みや変形が気になれらる方は、お近くの整形外科クリニックさんにご相談されると良いかと存じます。
- 膠原病(こうげんぎょう)
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膠原病と呼ばれる、免疫細胞が自分の体の色々な所を攻撃してしまう病気でも、手の指が腫れたり、痛くなります。ここでは、手の指が痛くなる膠原病の一種である、「強皮症(きょうひしょう)」をご紹介させて頂きます。
強皮症
強皮症という膠原病は、その名前のとおりに皮膚が硬くなるのが特徴の病気です。特に、手の指先や足先に症状が出やすく、進行すると体全体の皮膚が硬くなったりする事もあります。
この強皮症ですが、最初から皮膚が硬くなるわけではなく、まずは指がパンパンに腫れて痛くなります。それから数か月すると徐々に指の腫れが引いて、それとともに皮膚が硬くなります。
強皮症の指の腫れと痛みのポイントは、
- 「指全体、手全体が膨らんで腫れて痛い」
- 「指を曲げると皮膚が突っ張る、つねっても持ち上がらない」
- 「寒い所にいくと、指先が冷たく真っ白くなる」
また強皮症は、指などの皮膚だけでなく、肺や胃腸、腎臓など内臓にも症状が出てくることがありますので、強皮症が気になる方は総合病院の膠原病科にご相談頂けると宜しいかと存じます。