ケアラムで治療開始した後も手や足に痛みや腫れがある場合、そこにリウマチが残っていると痛みや腫れが続きますし、将来的に変形が起きてしまう事があります。
なので「今ある痛みや腫れの原因がリウマチなのか？」それとも「筋肉痛や加齢性による痛みなのか？」を見分ける事が大切です。
そこで役立つのが「関節エコー検査」です。手や足の痛い所にエコーをあてて調べると、リウマチがあれば赤い炎症が見えるのでその場で良く分かります。 関節エコー検査でリウマチの炎症が手足に残っている場合には、今使っているケアラムにお薬を追加して、リウマチの治療をパワーアップしていく事が必要です。

今使って頂いているケアラム（＝イグラチモド）は、約10年前に出てきた日本製の比較的新しいリウマチの飲み薬になります。 治療を始めてから1-2か月位かけて、少しずつ効いてきてリウマチの痛みや腫れを治していきます。
ケアラムだけで治療を始めたり、またはメトトレキサートなどの他の飲み薬にケアラムを追加する場合にも、効果が見られます。
注意するのは、胃カメラで「胃かいよう」があると言われた方や、血液をサラサラにする「ワーファリン」を使われている方、「妊娠や授乳中の方」は使えないお薬になります。 またロキソニンなどの痛み止めと一緒に使うと、胃かいようやお腹の症状が出る事があるので、注意が必要になります。

ケアラムで数か月治療しても痛みや腫れがあり、関節エコーでもリウマチが残っている場合、お薬を調整していく事が必要です。
肺や腎臓など大きな持病が無い方では、まずメトトレキサートという飲み薬が使えないかを考え、ケアラムに追加していきます。
リウマチ以外の持病があり、メトトレキサートが使えない方は、生物学的製剤というリウマチに良く効く注射の治療や、タクロリムスやアザルフィジンといった別の飲み薬を組み合わせて治療をしていきます。
ケアラムが効かなかった方も、他にも良いリウマチのお薬が沢山ありますのでご安心ください。
ケアラムで痛みや腫れが残る皆さん、治療はぜひ僕らのようなリウマチ専門医にお任せください。紹介状などはいりませんので、お気軽にご相談くださいね。