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アザルフィジンで治療しているけど痛みがある方へ

リウマチと診断され、アザルフィジンというオレンジ色の飲み薬でリウマチの治療をしているけど、手や足の痛みや腫れが残っている方はいらっしゃらないでしょうか?

「アザルフィジンのお薬は続けているけど、あまり効いてないのかな」 「このまま手や指が変形してしまうのが心配」 「ずっと同じ薬でいいのかな」

そんな皆さんの疑問にお答えし、少しでも皆さんの安心に繋がれば幸いです。

関節エコー検査でリウマチの痛みなのか確認しましょう

リウマチの治療をしていて手や指が痛いと、リウマチが原因と思われるかと思います。しかし、中には加齢や更年期による手指の痛みなど、リウマチ以外が原因の事もあります。 リウマチまだ残っていて痛むなら、リウマチのお薬をパワーアップさせる必要がありますし、それ以外の痛みであればリウマチのお薬はそのままで湿布や痛み止めで様子をみてもOKとなります。 治療方法がかわってくるので、リウマチの痛みかどうかを見分ける事が、とっても重要になってきます。

その時に活躍するのが「関節エコー」という検査です。人間ドックや妊婦検診などでお馴染みのエコー検査と一緒になります。 リウマチの場合には、痛い関節にエコー検査をすると、関節の中で炎症が起きているかがその場で分かります。 リウマチの治療をしていて痛みが残る場合には、ぜひ関節エコー検査で今のリウマチの状態を調べて、最適な治療を選んでいく事が大切です。

今使っているアザルフィジンってどんな薬

今使われているオレンジ色が特徴のアザルフィジンは、昔からあるリウマチのお薬になります。その見た目から「柿の種」というニックネームがあったりします。 そんなアザルフィジンは、妊婦さんや、腎臓が悪い方でも使えるのが特徴です。そして治療を始めて、大体1-2か月位かけてゆっくり効果が出てきます。 飲み始めに、胃もたれや下痢、湿疹などが出る事が稀にありますが、それ以外は大きなトラブルが起きにくいので比較的安全に長く使えるリウマチのお薬になります。

もちろんアザルフィジンが凄く良く効いてリウマチが良くなる方もいらっしゃいますが、現在のリウマチ治療の主役であるメトトレキサートと比べると少し効果が見劣りし、リウマチが完全には良くなりきれない方もいらっしゃいます。また、長年アザルフィジンが良く効いていて調子よかった方が、急に薬が効かなくなるエスケープ現象というのが起きる事があります。 「アザルフィジンで治療を始めたけど、半年しても痛みが良くならない」 「長年アザルフィジンで調子よかったのに急に痛みが出てきた」と言う場合には、リウマチの炎症が起きている可能性があるので、ぜひ前述の関節エコー検査などで確認される事がおすすめです。

リウマチの治療を見直そう

もしアザルフィジン治療をしているけど、関節エコー検査で関節の中に炎症が残っていてリウマチが治りきっていない場合には、リウマチの治療をパワーアップする事が必要です。 お1人お1人によって状況は異なりますが、メトトレキサートを使える方は、メトトレキサートでの治療開始を考えます。 メトトレキサートでも良くならない時は、リウマチの特効薬ともいえる生物学的製剤という注射のお薬の出番です。これらの治療で、ほとんどのリウマチの方が寛解(かんかい)という痛みや腫れがなく、将来的にリウマチの変形が起きない良い状態を目指す事ができます。 妊娠や授乳をされている、腎臓の数値が高いなど、メトトレキサートを使えない為にアザルフィジンを使われている方もいらっしゃるかもしれません。その場合には、前述の注射の治療(生物学的製剤)や、タクロリムスなどの他の飲み薬の治療があります。 今はアザルフィジン以外のお薬もたくさんありますので、アザルフィジンでリウマチが良くならない場合にも安心してくださいね。

アザルフィジンで痛みや腫れが残る皆さん、治療はぜひ僕らのようなリウマチ専門医にお任せください。紹介状などはいりませんので、お気軽にご相談くださいね。