リウマチ一問一答
「睡眠不足」と「リウマチの痛み」との関係とは?
リウマチ一問一答(37)「睡眠不足」と「リウマチの痛み」との関係とは?
「今月は仕事が忙しくて寝不足だったからか、久々にリウマチの痛みが出てしまいました」
「夜更かしした翌日は、手足に痛みがでますね」
など、リウマチを治療されている患者さんからお聞きする事があります。
リウマチ患者さんに限らず、大人の理想的な睡眠時間は7時間と言われています。睡眠不足によって、リウマチの痛みや関節の炎症が悪化してしまう事があるので、詳しくご説明しますね。
「夜更かしした翌日は、手足に痛みがでますね」
など、リウマチを治療されている患者さんからお聞きする事があります。
リウマチ患者さんに限らず、大人の理想的な睡眠時間は7時間と言われています。睡眠不足によって、リウマチの痛みや関節の炎症が悪化してしまう事があるので、詳しくご説明しますね。

なぜリウマチに「良い睡眠」が必要なのか?
①炎症を抑える
睡眠中に分泌されるホルモン(成長ホルモン、副腎皮質ステロイドホルモン)が、リウマチの炎症を抑え、関節の修復や痛みの軽減を助けてくれます。
睡眠不足はリウマチの炎症を悪化させる物質(IL-6、TNF-αなど)を増加させることが分かっています。
②痛みを感じやすくなる
睡眠が浅いと、同じ刺激でも痛みを強く感じやすくなります。
7時間の十分な睡眠は、痛みのコントロールにも直接つながります。
③こわばりを軽減する
リウマチでは「関節の痛み」だけでなく「こわばり」も大きな問題です。
睡眠不足で身体の回復が追いつかないと、翌日に「こわばり」「疲労感」などが出てしまいます。
リウマチ患者さん向け睡眠改善のアドバイス
- ①寝る前の痛み対策
- ②決まった時間に布団に入る+朝も決まった時間に起きる
- ③室環境の見直し
- ④30分以内の昼寝や横になる時間も大切に
- ⑤不眠が続くときはお薬も検討
お風呂で体を温めた後、就寝前に軽いストレッチで筋肉や関節を柔らかくすることで、こわばりを軽減する事が期待できます。 また痛みがある時は、我慢せずに湿布や痛み止めを早めに使って、寝ている間の痛みを軽減しましょう。
毎日同じ時間に寝起きする習慣をつけると、睡眠の質が上がります。 特に朝起きて日光を浴びると体のリズムが整い、夜も自然と眠りやすくなります
強い光(スマホ・テレビ)を避け、音楽やストレッチでリラックス
長く眠れない方、夜間に痛みで起きてしまう方は、日中の短い昼寝(20〜30分)も回復に役立ちます。
眠れない事はとても辛い事だと思いますので、我慢せずに眠れない場合には一時的に睡眠導入剤を使うのも良いと思います。 処方例)デエビゴ5㎎ 1錠 寝る前(自然に眠気を引き出す、新しいタイプの睡眠薬)
血の流れが悪いと、筋肉に必要な酸素や栄養が届きにくくなります。